【ATEM Mini】YouTube Liveに最適な配信品質

ATEM Mini ProでYouTube Liveを行う場合に最適な配信品質の選択方法について解説します。

2020/12/19
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こんにちは、田中司恩(@tnk4on)です。この記事はBlackmagic Advent Calendar 2020の19日目の記事になります。

ATEM Mini Proのライブ配信品質設定

ATEM Mini Proのライブ配信機能を使って配信する場合、下記の品質設定から選択することができます。

(引用:マニュアルより)
配信および収録の品質を選択。 この設定には、以下のオプションが含まれます:

  • HyperDeck High 45 to 70 Mb/s
  • HyperDeck Medium 25 to 45 Mb/s
  • HyperDeck Low 12 to 20 Mb/s
  • Streaming High 6 to 9 Mb/s
  • Streaming Medium 4.5 to 7 Mb/s
  • Streaming Low 3 to 4.5 Mb/s

HyperDeckとStreamingの2つの設定がありますが、違いはビットレートの範囲のみです。利用用途は主にHyperDeckは「外部メディアへの収録向け」、Streamingは「ライブ配信向け」の設定となります。なおこの設定は利用用途に応じて都度選択し切り替えが必要です。

ATEM Software Control上の選択画面

ATEM Software Control上の選択画面

YouTube Live用の配信品質について

YouTube Liveで配信する場合、ATEM Mini Proのプリセットからどの品質を選択するのが最適でしょうか。
選択のポイントは「解像度、ビットレート、fps」の3点になります。これらの推奨設定についてYouTubeのドキュメントに記載があります。

ライブ エンコーダの設定、ビットレート、解像度を選択する – YouTube ヘルプ

例として一番利用の多い1080pの推奨設定を下記にピックアップします。

  • 1080p(60 fps)
    • 解像度: 1920×1080
    • 動画ビットレート範囲: 4,500~9,000 Kbps
  • 1080p(30 fps)
    • 解像度: 1920×1080
    • 動画ビットレート範囲: 3,000~6,000 Kbps

30 または 60fpsそれぞれにビットレートの範囲が設定されています。実際の配信時にこれらの範囲から外れても配信が止まることはありませんが、YouTube Studioの管理画面に警告が表示されます。極力この範囲に収めて配信することが望ましいです。

最適なプリセットを選択する

YouTubeのドキュメントよりATEM Mini Proのプリセットから利用できる設定は Streaming Low/Midium/Hign のいずれかになります。その時に考慮するATEM Mini Pro本体のfps設定と配信品質、実際に配信されるビットレートの関係は下記のようになります。

  • 1080p(60 fps)
    • Streaming High:9Mbps
    • Streaming Medium:7Mbps
    • Streaming Low:4.5Mbps
  • 1080p(30 fps)
    • Streaming High:6Mbps
    • Streaming Medium:4.5Mbps
    • Streaming Low:3Mbps

上記によると、ATEM Mini Proにプリセットされている配信品質の2つの値は60fpsと30fpsのそれぞれの配信ビットレートとマッチするように設定されています。またこの設定値はYouTube Liveの推奨設定にちゃんと収まるようになっていることが分かります。つまり、ATEM Mini Pro本体のfpsの設定が30または60fpsのどちらでも、Streaming Low/Midium/Hign の中から選択しておけば自動的にYouTube Live推奨範囲内で配信されることとなります。

なお、実際に配信されるビットレートは動的に変化し、動きの少ない画面構成などではビットレートは下がる可能性があります。設定値はあくまで最大時の配信ビットレートであり、完全な固定値ではない点はご注意ください。

Streaming High品質では最大約9Mbpsで配信

まとめ

ATEM Mini ProのYouTube Live用配信設定とYouTube Liveの推奨配信設定を確認すると、設定値が推奨設定値内に収まるように最適化されていることが分かります。特に意識せずに使えるように最初から設定されているのはさすがBlackmagic Designです。ビットレートの範囲は配信サービスごとに個別に設定がされており、興味のある方は各サービスの推奨値とATEM側の設定値を比べてみてください。

実際の配信では選択したビットレートが安定して送出できるネットワーク回線が必要となります。ライブ配信で必要な解像度と画質、そして回線品質がうまくマッチするように最適な配信品質を選択するように心がけてください。

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