【ATEM Mini】HyperDeck Studio によるファイル操作

記録媒体にSSDを用いる「HyperDeck Studio」を用いたファイル操作について解説します。

2020/12/18
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生屋 頭取 @shindoy です。この記事は Blackmagic Advent Calendar 2020 18日目の記事になります。

Blackmagic Advent Calendar 2020 9日目の記事(「HyperDeck Studio Mini」を用いた映像ポン出し」)でSDカードに記録された映像のポン出しついて解説しましたが、今回は記録媒体にSSDを用いた「HyperDeck Studio」を用いたファイル操作について解説します。

HyperDeck Studio

HyperDeck Studio は、3G-SDIとHDMIインターフェースを搭載し1080p30までの動画をSSDに記録する19インチラック1Uサイズの録画デッキです。記録媒体に2.5インチSSDを用いるため、SDカードを用いたHyperDeck Studio Miniよりも高画質・長時間での記録が可能です。HyperDeck Studio 基本的な仕様は、以下の通りです。

【寸法】1Uラックマウント(W48.2cmxH4.4xD15.7cm)
【電源】内蔵AC(電源ケーブル付属せず)
【メディア】SATA-II/SATA-III SSD ×2スロット
【メディアフォーマット】ExFAT/HFS+
【ファイルフォーマット】QuickTime/MXF
【対応コーデック】非圧縮、ProRes、DNx

HyperDeck Studio Miniと異なり、H.264(MP4)には対応していません。これはあくまでポストプロダクション(編集)や放送での利用を前提とした機材であることを表しています。

ATEMシリーズとの連携

HyperDeck Studio Mini」を用いた映像ポン出しで解説の通り、HyperDeck Studio 本体に割り振られたIPアドレスの登録を行えば ATEM Software Control 上から直接 HyperDeck Studio を操作することが可能です。これにより、映像ポン出しも行えます。

(HyperDeck Studio本体でIPアドレスを確認/設定)

(ATEM Software ControlでIPアドレスを指定)

(ATEM Software ControlのMedia Playerから操作可能)

ファイル操作

HyperDeck Studio は、HyperDeck Studio Mini で行えるFTP (Anonymousログイン) 経由でのPC/Macとの直接のファイル参照・操作には対応していません。背面のEthernet 端子は、同じサブネット上にある ATEM Software Control 上でのコントロールに用いるものであり、ネットワーク経由ではファイル自体の扱いは行えません。PC/Mac用アプリケーションであるHyper Deck Setup で行える操作もコーデック選択とタイムコード送出の有無のみとシンプルになっています。

HyperDeck Studio で記録された映像ファイルを直接扱うには「SSDをPC/Macに認識させるためのデバイス」が別途必要になります。Blackmagic MultiDock 10G や、SSDのSATA端子をUSB3.0に変換するケーブルやドックが必要になります。

まとめ

HyperDeck Studio Mini と比べると上級者向けの設計になっていますが、長時間イベントのライブ配信においてクライアントから成果物としてファイル納品を求められている場合に便利です。ATEM Mini Pro/ISO のUSB端子を用いた外部ストレージへの記録はH264収録のMP4形式であり、ライブ配信映像の編集工程を別業者で行う場合など高画質なファイル納品が求められる場合に HyperDeck Studio を用いた高画質・長時間録画が適しています。

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