【DaVinci Resolve】MP4を再エンコード無しで書き出す裏技

DaVinci Resolveでカット編集したMP4動画を再エンコードせずに書き出す方法について紹介します。

2020/12/12
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こんにちは、田中司恩(@tnk4on)です。この記事はBlackmagic Advent Calendar 2020の12日目の記事になります。
今回は裏技的なTips、MP4を再エンコード無しで書き出す方法について紹介します。

カット編集とMP4の書き出し時間

最近の多くの動画編集ソフトはカット編集後のMP4無劣化書き出しに対応しています。Macであれば標準付属のQuickTime Playerでトリム編集ができます。QuickTime PlayerにMP4動画を読み込みトリム編集を行った場合、変更していない部分は単純にデータコピーが行われるため短時間で書き出しが完了します。

QuickTime Playerのトリム編集

QuickTime Playerのトリム編集

DaVinici ResolveでもMP4動画を素材として読み込むことが可能です。また、編集後に再度MP4フォーマットでの書き出しも可能です。しかしながら元素材がMP4かつ書き出しフォーマットをMP4にしてもDaVinci Resolveはタイムライン全体の再エンコードを行います。
例えば前後の余分な部分のカット編集をしてMP4で書き出した場合、無編集の部分についても再エンコードがかかるため書き出しに非常に時間がかかってしまいます(QuickTime Playerで1分程度の書き出しが10倍以上の時間がかかる)。

レンダー設定内、ビデオ書き出しの詳細設定に「可能な場合には再エンコードはバイパス」オプションがあり、デフォルトで有効なのですがMP4では対象外です。

詳細設定内のオプション

詳細設定内のオプション

以前の記事(【超速】DaVinci Resolve Speed Editorで動画編集)で紹介したDaVinci ResolveとSpeed Editorを組み合した方法であれば高速な編集が可能ですが、書き出しに時間がかかってしまうため高速編集のメリットが生かせません。調査したところタイムラインの書き出しではない方法で短時間での無劣化書き出しができることが分かりました。

DaVinci ResolveでのMP4無劣化書き出し方法

メディア管理

DaVinci Resolveの「メディア管理」機能を使ってMP4の無劣化書き出しを行います。メディア管理では「プロジェクト全体」「タイムライン」「クリップ」のそれぞれの選択範囲でメディアの「コピー」または「トランスコード」が可能です。この「コピー」を使用することでMP4の無劣化書き出しが可能となります。

書き出し方法

手順は下記の通りです。

  1. 前後をトリムしたクリップをタイムラインに読み込む。またはタイムライン上でトリムを実行する。
  2. メニューから ファイル>メディア管理 を選択する
  3. 「Destination」:書き出し先のフォルダを選択する
  4. 「Copy」:Used media and trim keepingを選択する
  5.  現在のサイズと新しいサイズで容量が変化していることを確認し、開始を選択する
メディア管理で書き出し中

メディア管理で書き出し中

書き出したファイルは「Destination」で選択したフォルダ配下にプロジェクト名のフォルダが作成され、その中に保存されます。

メディア管理で書き出し後のファイル

メディア管理で書き出し後のファイル

Speed Editorを使用する場合

SOURCEボタンを押すとクリップの編集操作ができます。映像の下に音声波形も表示されるのでサーチダイヤルを回してスクラブしながら直感的な編集が可能です。

クリップ編集では2つの方法でトリム操作ができます

  • 再生ヘッド位置を移動させてIN点/OUT点を打つ
  • 「TRIM IN」「TRIM OUT」ボタンを押しながらホイールを動かして直接トリム操作を行う

TRIM IN/OUTの操作の場合、画面上にフレーム数が表示されるので細かな調整が行いやすいです。

画面上の数字はフレーム数

画面上の数字はフレーム数

先にタイムライン上にクリップを配置しトリム編集も可能ですが、クリップ操作の方が音声波形表示が大きく見やすいのでオススメです。

まとめ

DaVinci Resolveを使ってMP4動画のカット編集を行い、無劣化書き出しを行う方法を紹介しました。メディア管理の機能を使うことでMP4の無劣化かつ短時間での書き出しが可能です。またSpeed Editorを併用した場合はカット編集自体も高速に行えるため、全体のワークフロー時間の短縮がはかれます。さらに、Davinci ResolveではATEM Mini Proで録画したMP4動画も読み込めるため、ライブ配信後の動画の編集がさらに効率化できます。DaVinci Resolveは無償版もありながら非常に高機能でまだまだ活用の余地があります。ライブ配信のお供にDaVinci Resolveをマスターすることをオススメします。

 

 

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