【ATEM Mini】アップデートとダウングレード方法解説

ATEM Miniのアップデートとダウングレード(保証対象外)について手順と注意するポイントを解説します。

2020/12/07
Pocket

こんにちは、田中司恩(@tnk4on)です。この記事はBlackmagic Advent Calendar 2020の7日目の記事になります。
ATEM Miniを使っていると定期的に発生するのがアップデートです。性能改善や機能追加が行われるので可能な限りアップデートの実施を推奨します。いくつかポイントがありますので解説します。またダウングレードについても合わせて紹介します。

アップデートファイルの入手

アップデートファイルはBlackmagic Designのウェブサイト内サポートページより入手できます。更新の情報はサポートサイトまたは公式Twitterアカウントのツイートを確認ください。ATEM Miniのアップデートファイルは「ATEMスイッチャーX.X.X アップデート(X.X.Xはバージョン)」という名前で公開されています。

最新のv8.5.3は下記の内容です(2020年12月7日、時点)

  • ファイル名:Blackmagic_ATEM_Switchers_Macintosh_8.5.3.zip
  • 容量:1.33 GB

アップデートファイルはそこそこの容量がありますので、余裕のある時に入手するようにしましょう。

アップデートの対象

ATEM Miniシリーズの場合、毎リリースごとにアップデートがあるわけではありません。たとえば、v8.5.1、8.5.2、8.5.3では下記のようになります。

  • v8.5.1:全ATEMシリーズが対象
  • v8.5.2:ATEM Mini Pro と ATEM Mini Pro ISOが対象
  • v8.5.3:ATEM 2 M/Eと 4 M/E Advanced Panelsが対象

(引用:リリースノート)
What’s new in ATEM 8.5.1
– Improved input and monitor connectivity for all ATEM Mini models.
– ATEM Mini Pro and ATEM Mini Pro ISO now have non-volatile memory.
– Adjustable button brightness for all ATEM Mini models.
– General performance and stability updates.

What’s new in ATEM 8.5.2
– Fixes an issue that disabled previously working disks for the ATEM Mini Pro and the ATEM Mini Pro ISO.

What’s new in ATEM 8.5.3
– Fixes an issue that caused occasional uncommanded switching on some ATEM 2 M/E and 4 M/E Advanced Panels.
– This update does not affect any other ATEM switchers or panels.

アップデート手順

ATEM Miniのアップデートは本体の更新用のファームウェアファイルが配布される方式ではありません。PC/MacにインストールしたATEM Setupを起動すると接続されているATEM Miniの稼働バージョンをチェックし、アップデート対象であれば通知が表示されます。

アップデートの通知

すなわち、ATEM Miniのアップデートは「ATEM Setupのアップデート」を通じて行われるフローとなります。

ATEM Setupのアップデート方法は入手したアップデートファイルを展開して実行すると出てくる「Install ATEM X.X.X」を実行するだけです。ポイントはインストール前に既存ATEMソフトウェアをアンインストールすることです。Mac版の場合、Uninstall ATEMがありますのでこちらを実行します(WindowsはアプリからBlackmagic ATEM Switchersを削除)。

Install ATEM

アップデートの実施

以下はv8.5.1→8.5.3へのアップデートの実施例です。

アップデート前のバージョン確認

アップデート前のバージョン確認

アップデート後のバージョン確認

アップデート後のバージョン確認

ATEM Miniのv8.5.1から8.5.3へのアップデート作業では、実際にインストールされるソフトウェアバージョンはv8.5.2になる点に注意です。「アップデートの対象」の項目で解説した通り、ATEMソフトウェアのバージョンと対象機器が異なるためです。

アップデート時の注意点

安定した電源の元で実施する

基本的事項ですがライブ配信の現場など、仮設の電源環境下では極力行わないことを推奨します。

アップデート時は高速でファンが動作する

通常時はほぼ無音ですがアップデート時のみ搭載ファンが高速回転します。この動作は正常動作です。ATEM Miniの静音性についてはアドベントカレンダー1日目の記事で解説しています。そちらも参考にしてください。

 設定の保存と初期化

アップデートの前後でATEM Miniの設定は保持されます。ATEM Miniでは一般的な機器の初期化に相当する操作がないため、この点はあまり意識する必要はないと考えます。ATEM Software Controlで「本体の設定をリセット」の項目がありますが、これを実行してもATEM Miniの全ての設定がリセットされるわけではない点はご注意ください。

アップデートは可能ならUSB接続で行う

LAN経由で複数回アップデートを行っていますが特に問題は発生していません。もちろんこれはLANが安定していることが前提です。気になる方はUSB経由で行うことを推奨します。

ダウングレード方法

ATEM Miniのダウングレードについてはマニュアルにも記載はなく、公式には手順は示されていません。つまりサポート外の操作となります。なんらかの事情でバージョンを下げる必要がある場合は下記の手順で実施できます。

(※注意!)ダウングレードについては自己責任の上、必要がある場合のみ実施してください。

  1. 既存のATEMソフトウェアをアンインストールする
  2. ダウングレード先のバージョンのATEMソフトウェアをインストールする
  3. ATEM Setupを起動するとアップデート時と同様のアップデート通知が表示されるので、Updateを実行する
  4. 完了後、ATEM Miniのソフトウェアバージョンがダウングレードされていることを確認する
ダウングレード先のバージョン確認

ダウングレード先のバージョン確認

ダウングレード後のバージョン確認

ダウングレード後のバージョン確認

まとめ

ATEM Miniのアップデート方法について、アップデートファイルの入手から実際のワークフローについて解説しました。また、公式な手順ではないですがダウングレードの方法も紹介しました。アップデート作業自体に複雑手順はありませんが抑えるべきポイントがいくつかあります。機能追加なども都度行われていますので普段から定期的にアップデートを行っておくことをおすすめします。

PAGE TOP