
【Blackmagic Design】ATEM Mini Pro / ATEM Mini Pro ISO 全ボタン解説 第3回
生屋 頭取 @shindoy です。この連載では、Blackmagic Design 社の定番スイッチャー ATEM Mini Pro / ATEM Mini Pro ISO の上面にある全ボタンについて、解説していきます。
第3回は「ATEM Mini Pro/Pro ISO」における 「STILL」「BLACK」ボタンについて解説します。
静止画・黒画面の表示
この「STILL」「BLACK」ボタンのそれぞれの機能は以下の通りです。
[STILL]・・・Media Player で読み込んだ静止画を表示する
[BLACK]・・・黒い全画面を表示する
(Media Player 内の静止画を表示)
(黒い全画面を表示)
ATEM Software Control の Media Player
(ATEM Software Control の Media Player)
PC/Macにインストールされた ATEM Software Control の Media Player の仕様は以下の通りです。
・Media Player の仕様
最大保存数:20(静止画のみ)
ファイル形式:PNG、TGA、BMP、GIF、JPEG、TIFF
STILLとBLACKの用途
このボタンの用途としては、以下が考えられます。
・開始前に静止画を表示する(例「まもなく始まります」等)
・本番中にテロップを表示する(例:講演タイトルや出演者の名前等)
・休憩中に静止画を表示する(例「ただいま休憩中です」等)
・トラブル中に静止画を表示する(例「しばらくお待ちください」等)
・終了後に静止画を表示する(例「配信は終了しました」等)
・配信終了の直前に表示する(例 配信は終了しました→黒の全画面を数秒表示→配信終了)
アスペクト比について
画像のアスペクト比が16:9以外の場合は、その画像の周辺に「黒」が表示されます。
(例:アスペクト比1:1の場合、両端に黒が表示される)
まとめ
STILLとBLACKボタンを活用すると、ライブ配信における映像の演出がリッチになります。
・映像切替時の演出
・テロップの表示(アルファチャンネル付の静止画を使用)
・開始、休憩、終了等、状況の説明
などを、スイッチするHDMI映像入力のすぐ横にあるボタンで簡単に呼び出せることが利点です。なお、アルファチャンネル付の静止画を使用してテロップを表示する方法は、後の記事で解説する予定です。
