
【Blackmagic Design】ATEM Mini Pro / ATEM Mini Pro ISO 全ボタン解説 第2回
生屋 頭取 @shindoy です。この連載では、Blackmagic Design 社の定番スイッチャー ATEM Mini Pro / ATEM Mini Pro ISO の上面にある全ボタンについて、解説していきます。
第2回は「ATEM Mini Pro/Pro ISO」における HDMI 入力1〜4 の オーディオミキサー(AFV, RESET, ON/OFF, ▲/▼)部分について解説します。
HDMI入力のオーディオミキサー
ATEM Mini シリーズは4系統のHDMI入力を持つ小型スイッチャーですが、各HDMIの個別対応した「オーディオミキサー」機能を内蔵しているということが特長です。
(ATEM Mini Pro / Pro ISO の HDMI入力のオーディオミキサーボタン部)
AFVとは、Audio Follow Videoの略で直訳すると「映像(切り替え)に従った音声(切り替え)」「選択した映像に応じての音声も切り替え」といった意味です。過去の日誌 【ATEM Mini】AFVボタンの使い方 で解説していますので、こちらも合わせてご参照ください。
[AFV]・・・HDMI入力1〜4の選択に従って、音声を有効化する
[RESET]・・・ 調整した音声フェーダーを基準位置に戻す
[ON]・・・入力された音声を「有効」化する
[OFF]・・・入力された音声を「無効」化する
[▲]・・・音声レベルを現在より「3db」上げる
[▼]・・・音声レベルを現在より「3db」下げる
(HDMI入力1〜4選択に従い音声を有効化)
(調整した音声フェーダーを基準位置に戻す)
(音声の有効化)
(音声の無効化)
(音声レベル+3db)
(音声レベル-3db)
ON/OFFの状態確認方法
<本体ボタン>
AFV・・・赤く点灯、または消灯
ON・・・赤く点灯、または消灯
OFF・・・白く点灯、または消灯
※RESET、▲/▼ボタンは点灯しません。
(赤く点灯)
(消灯)
<ATEM Software Control>
HDMI入力音声がON・・・ONがオレンジ色で点灯
AFVがON・・・AFVがオレンジ色で点灯
(黄色枠:入力音声がON)
(黄色枠:AFVがON)
AFVと音声ON/OFFの違い
AFVと、音声ON/OFFが両方とも装備されている理由としては以下のような状況が考えられます。
・チャンネル別の用途割当て
登壇者や主演者の切り替わりに応じて音声も切り替え、他の入力チャンネルではBGMを常時流したい。
・不用意な音声入力の防止
進行上、そのチャンネルはもう使わないので「意図的に」OFFにして、不用意に音声が入ることを防止したい(OFFボタンがあえて白く「点灯」することの意味)。
このような配信上での多様な構成や進行ニーズに応えることができるのが、AFVとON/OFFの両方が装備されているメリットです。
まとめ
オーディオミキサー(AFV, RESET, ON/OFF, ▲/▼)部分ボタンでは、
・音声入力のAFV有効/無効化
・調整したフェーダーを基準位置に戻す
・音声入力の有効/無効化
・入力レベルの上下(3db単位)
が可能です。各ボタンの状態確認は、本体ボタンの赤色点灯、白色点灯、消灯、ATEM Software Control 画面上で確認することができます。
